引越しで養生をしないのはトラブルの元。
特にマンションや賃貸は養生が必須となっている物件が多く、養生無しだと管理会社から入居をお断りされる危険性もあります。
養生をしない危険性は?
養生をせずに壁や廊下に傷を付けた場合、修理費用として1か所につき2、3万円が軽く飛びます。
家電や家具類を2人で運ぶ場合、階段の曲がり角でぶつけたり、廊下で落下させたりと高確率で家屋を傷つけてしまいます。
また、賃貸物件の場合は、原状回復の義務がある為、小さな凹みや穴等が出来た場合も、退去時に修理費用が必要です。
そもそも自分で出来る?
まず養生に必要になる資材は、
- 通路の養生に青べニアもしくは、養生クッションマット
- 壁の養生に壁面養生材
- 資材を留めるための養生テープ
これら、養生に係る資材を購入するだけで数10万程度は軽くかかってしまいます。
安く上げるなら壁や廊下にダンボールをあてて養生テープを貼っていく方法もあります。
養生を行う範囲は?
養生を行う範囲は広く、搬入経路すべて行う必要があります。
- 廊下
- 壁
- マンションの共有部分(エレベーターやエントランス)
- 玄関やドア周り
- 床
- 柱
廊下は一番通る箇所となり、何回も搬出入を繰り返すうちに床を傷つけるのでクッションマットを敷く必要があります。
また、壁や柱は、大きな家具や家電の搬入時に傷つけやすいので、壁一体に壁面養生材をあてて養生テープで固定する必要があります。
玄関やドア周りは搬入時に衝撃を与えて凹んだり穴が空いたりするため、しっかり養生を行うべき箇所になります。
賃貸やマンションだとエレベーターやエントランス部分(入口の正面フロア)は養生をしないと管理者に注意されますので、確実な養生を行う必要があります。
養生に係る費用は?
養生に係る費用は業者によって異なりますが、3,000円~5,000円程度が相場となっています。
ただし、この料金は、当初から引越し業者に依頼した相場で、別口で養生を頼んだ場合は15,000円程度まで費用が上がってしまうので注意が必要です。
養生費用は、見積もり書に『養生費〇〇円』と記載されているので必ず確認しましょう。
養生費用が記載されていない場合は、必ず業者に確認を取ってください。
養生を行わない業者は使うべきではない
養生を行なわないと、引越し後に穴が開いていた傷が付いていた等のトラブルが必ず起きます。
専門の引越し業者以外だと、簡易養生すらせずに、そのまま荷物を搬入する業者も居るので利用すべきではありません。
また、自分で出来ると思っていたが、当日出来ない事が分かり引越し業者に別口で依頼となると、高額な料金もしくは拒否される可能性が高いため、最初から自分ではやらないことをお勧めします。
もちろん、養生を依頼しなければ費用は安くなりますが、数千円をケチって数万円の損害を出すのはもったいないので、養生を行う業者を利用されることを推奨します。