引っ越しの補償範囲はどこまで?

引っ越しの補償範囲

引っ越し業者でも荷物の破損や紛失、家に傷が付いたといったトラブルは起こりえますね。

そんな時のために、保険がありますが、どういった場合に保証されるのか確認しておきましょう。

まず引っ越し業者には、

  • 運送業者貨物賠償責任保険
  • 引越荷物運送保険

の2種類があります。

運送業者貨物賠償責任保険とは?補償の範囲は?

運送業者貨物賠償責任保険はトラックのナンバーが緑ナンバーの事業者が加入対象ですが、加入義務はありません。

また、補償される範囲は、荷物に対してのみで、紛失時や故障時には最大で1,000万円まで保証されます。

荷物に対してのみの保険のため、養生不足や搬入技術の低さから床や壁に傷が付いた場合は、

  • 引越し業者に直接補償してもらう
  • 火災保険を使う

のどちらかしか方法はありません。

引越し業者が保証してくれる場合は、修理できるものは修理で、無理な場合は金銭での弁償となります。

また、保険の加入料金は引越し料金に含まれている業者がほとんどですが、契約前に必ず加入されているかの確認は必須です。

 

引越荷物運送保険

引越荷物運送保険は、利用者つまり引越しの依頼主が対象となっている為、補償の範囲が広くなっています。

例えば、

  • 依頼主が誤って荷物を落とした
  • 台風等による水漏れ事故
  • 高価品等が破損した(1品に付き最大10万円まで)

引越し業者による過失による事故の場合は、運送業者貨物賠償責任保険を使い、依頼主の過失の場合は引越荷物運送保険を使う事になります。

引越荷物運送保険の加入料金は、引越し業者によって異なり、

  • 引越し業者の付帯サービスとして無料
  • 依頼主が任意でかけるため有料(1000円程度)

と分かれるため、見積もり時に引越し業者にお尋ねください。

また、補償されないもしくは保証の範囲が制限されている荷物として

  • 現金や貴金属類等
  • 動植物等
  • 自動車等

等は、紛失や事故等があっても保証対象外です。

その他、傷が付いていた場合の保証される期間は、荷物到着日より3ヶ月以内と定められていますが、当日に紛失や損傷は無いか必ず確認するようにして下さい。